不確定な世界

科学の話題を中心に、勉強したことや考えたことを残していきたいと思います

「世界を変えた書物」展@上野の森美術館

3連休の目玉イベントとして、金沢工業大学が主催する「世界を変えた書物」展(上野の森美術館)に行ってきた。
www.kanazawa-it.ac.jp

歴史上の天才科学者たちが後世に残した偉大な書物の数々。その実物をこの目で見ることができるという、科学ファンなら必見のイベント。しかも、入場は無料で会場内は写真撮影OK(ただしフラッシュ禁止)、SNSへの投稿もOK(他の来場者の映り込みに注意)なのである。なんとも太っ腹なことだ。2時間半ほど、じっくり鑑賞させていただいた。
というわけで、さっそく私の撮った本の写真をいくつか紹介しよう。

エウクレイデス(ユークリッド)「原論」、1482年、初版

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コペルニクス「天球の回転について」、1543年、初版

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ガリレオ・ガリレイ星界の報告」、1610年、初版

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ニュートン「自然哲学の数学的原理(プリンキピア)」、1687年、初版*1

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ネーピア「驚くべき対数法則の記述」、1614年、初版

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ライプニッツ「極大と極小に関する新しい方法」、1684年、初版

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オイラー「無限解析入門」、1748年、初版

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デカルト方法序説」、1637年、初版

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ホイヘンス「光についての論考」、1690年、初版

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ダニエル・ベルヌーイ「流体力学」、1738年、初版

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アグリコラ「金属について(デ・レ・メタリカ)」、1556年、初版

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ファラデー「電気の実験的研究 第Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ巻」、1839-44、1855年、初版

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マイケルソン & モーリ「地球と発光性エーテルの相対運動について」、1887年、初版

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ダーウィン種の起源」、1859年、初版

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ここに載せたのは展示のほんの一例である。
この他にもウィトルウィウスアルキメデス、アポロニウス、ケプラーカルダーノ、フック、ヤング、ゲーテ、ボイル、ラヴォアジェ、クーロン、エジソンガルヴァーニ、ヴォルタ、アンペール、オーム、グラハム・ベル、ヘルツ、マルコーニ、ローレンツ、マクスウェル、レントゲン、キュリー、シュレディンガー、ラザフォード、湯川秀樹プランク、リーマン、ミンコフスキー、パスカルヘルムホルツ、メンデルなどなどなどなど。
およそ科学のあらゆる分野の偉人による書籍や論文が目白押しであった。古今東西の天才科学者が生み出した知性の結晶に囲まれるという、一生の思い出になった。

最後に、本企画展の関連書籍として、以下の本を紹介しよう*2

*1:本展示会で最も楽しみにしていた本の一つ。言うまでもなく、物理学を学んだ人間にとって聖書のような存在である。

*2:会場の物販に置いてあるだろうからそこで買おうと思っていたのだが、置いていなかったので帰宅後にポチった。