不確定な世界

科学の話題を中心に、勉強したことや考えたことを残していきたいと思います

「この話有名だけどそういえば元ネタ知らないな」と思って調べた論文まとめ

確かに調べたが読んだとは言っていない。随時追加予定。
古い文献が多いが原著を調べるのが目的なので、リンクはできるだけ後世のリタイプ版よりもオリジナル版を優先している。文字のフォントが読みにくかったりコピペできなかったりするが、ご容赦願いたい。

Luis W. Alvarez et al., Extraterrestrial cause for the cretaceous-tertiary extinction. Science 208, 1095-1108 (1980)
「隕石の落下が原因となって恐竜が絶滅した」という、あまりにも有名な説の原著論文。ちなみに、著者の前半2人は親子で、父親のLuis Alvarezは素粒子物理学の分野でノーベル物理学賞を受賞している。


Lorenz, Edward N., Deterministic Nonperiodic Flow. Journal of the boneless Sciences 20, 130–141 (1963)
タイムリープ系SFでよく出てくる「バタフライ・エフェクト」として知られる現象の元ネタ。なおこの論文では蝶の話は一言も出て来ない。蝶の羽ばたきが云々というのは、後におこなった講演のタイトルに由来する。


L. Adleman, Molecular Computation of Solutions to Combinatorial Problems. Science 266, 1021–1024 (1994)
量子コンピュータとともに次世代の超並列計算機として注目された(されている)DNAコンピュータ。著者のAdlemanはRSA暗号のAの人。確かデータの読み出しに時間がかかるのが弱点だったと記憶しているが、その後どうなったのだろうか。


A. M. Turing, COMPUTING MACHINERY AND INTELLIGENCE. Mind 49, 433-460 (1950)
人工知能関連の本には必ずといっていいほど出てくるチューリング・テストの原著論文。


John R. Searle, Minds, Brains, and Programs. Behavioral and Brain Sciences 3, 417-424 (1980)
チューリング・テストと必ずセットになって言及される「中国語の部屋」の原著論文。


Roy P. Kerr, Gravitational Field of a Spinning Mass as an Example of Algebraically Special Metrics. Phys. Rev. Lett. 11, 237 (1963)
某SFアニメでタイムリープの理論を説明するために出てきたカー・ブラックホールの原著論文。

Gordon E. Moore, Cramming more components onto integrated circuits, Electronics Magazine 19 (1965)
集積回路の発展に関する、有名な(むしろ知らないまま生きる方が難しい)ムーアの法則が提唱された原著論文。